名前のないモノは考えられない
人間はあらゆる概念に名前を付けて言葉としてきました。
名前のないモノを考えるのは難しいですよね。だから名前をつけて考え易くするのです。
例えば「IT」という言葉が無ければコレを端的に表現するのは至難の業です。 「インターネットなどの通信とコンピュータとを駆使する情報技術」なんて冗長に過ぎて思考が停滞してしまいます。
私は営業の場面で多くの「新語」を創ってきました。 お客様に伝えたい概念に適当な言葉がなければ創ってしまいます。 新語を創ることで営業がとてもスムーズになるのです。
名前を付けることで出来ること
概念が記憶に残り使いやすくなる
「IT」の例えでも分かるように、新しい概念は新語にすれば使いやすくなります。 簡単にイメージ出来るので記憶にも残りやすくなります。
営業で重要なのは、伝えたいことをお客様の記憶に印象的に残すことです。 新語の創造は営業マンにとって強力なテクニックとなります。
類似のものと差別化出来る
自分のアイデアを既存のアイデアと差別化したいときにも新語が効果的です。
新しいアイデアのコンセプトを抽象化してそれに名前をつけることで既存のモノとの差別化が可能になります。
既存のアイデアとの違いがお客様に認識された時点であなたの営業は90%成功したと言えます。 お客様が「新語」で考え始めた瞬間から他との差別化が始まるのです。
隠語としても機能する
特定の仲間内でしか通じない言葉を「隠語」と呼びます。
新語は特定のお客様との間だけで通じる隠語としても機能します。 意味を知らない者にとっては理解困難な暗号です。
ライバルの営業が立ち入り難い関係を築くことが出来るのです。
新語は、創って・伝えて・進化させる
新語を創るタイミング
自分が他者よりも優れた発想をしたと感じたときがチャンスです。 そのアイデアにとりあえず名前をつけてしまいましょう。
名前をつけてしまえばコッチのものです。 じっくりとコンセプトを煮詰めていきましょう。
新語の伝え方
新語をお客様に伝える際には何よりもまず丁寧に概念を説明することが必要です。 十分な理解が得られないまま新語を伝えると誤解を拡散してしまう危険があります。
必ずお客様が理解したことを確認してから新語を伝えるようにしてください。
新語は使うことで進化する
新しいアイデアに名前をつけると自身の理解も深まっていきます。
理解が深まるとそのアイデアをより良くするための発想が湧いてきます。アイデアが進化し始めるのです。
営業の現場で使うと進化が加速します。必ずと言って良いほど新しい発見があります。
新語は使い続けるうちにブラッシュアップされて必須ワードに進化していきます。積極的に使っていくことでアイデアそのものがレベルアップしていくのです。
社内でのステータスが高まる
優れた営業メソッドを開発したら直ぐに名前をつけて社内に拡散しましょう。
決して自分ひとりのノウハウにしてはいけません。同僚や部下が実績を上げることであなたの社内評価が高まります。
ノウハウを拡散することであなたのステータスが格段に高まるのです。
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