馬上・枕上・厠上
「夜更けのラブレター」「まどろみの中の大発明」など、誇大妄想の例えですね。
でも私はこれをバカにしません。それどことかとても大切にしています。
特に“朝のまどろみ”は、時として天才的な閃きを生み出すと考えています。
欧陽脩(11世紀の中国北宋の文学者)が文章を練るのに適した場所として「三上」を挙げています。
「三上」とは「馬上(乗り物)」「枕上(寝床)」「厠上(トイレ)」のことです。
現代の解釈では脳波がθ波になりやすい状況ということみたいです。
その中でも私が一番好きなのが「枕上」。それも休日の朝の布団の中での瞑想です。
寝ているとも起きているとも知れない至福の状態での瞑想。
無理に作ろうと思っても出来ない状態ですよね。(禅などでは可能なのかも知れませんが)
もうアレやコレや次々とアイデアが浮かんで来ます。
でも・・・少しすると何を思いついたのか忘れてしまう。
「きっと素晴らしいアイデアだったんだけどなぁ~???」という感じです。
閃いたアイデアはすぐにメモをしておかないと確実に消えてしまいます。
しかし、起きてメモを取ろうとすると完全に目覚めてしまって、もう瞑想には戻れません。
どうしたものか・・・ そこで!!
私はスマホの音声認識を利用して記録しています。
ホーム画面にEvernoteのショートカットを置いています。
Evernote を立ち上げたまま寝ることもあります。
・・・そして朝になり、まどろみの中で瞑想が始まります。
薄目を開けて、小さな声で、ボソボソと音声認識で入力します。
文脈など気にせずに思ったままをささやきます。
センテンスなんて短くてもかまいません。誤認識も気にしません。
時には入力したことさえも定かではないくらいのボンヤリ入力です。
そして、完全に目覚めてからしばらくの間その“つぶやき” を見ています。
時には新しい発想が浮かんで来るのでそれを加筆したり整理したりします。
その後、朝食までの1時間くらいの間でとりあえず文章にしてみます。
案外簡単にそれらしい文章が書けてしまうことが多くあります。
本当の「アサメシマエ」って感じです。
私はマイカー通勤なので運転中に瞑想できませんが、電車通勤なら電車に揺られながらの瞑想通勤もイイでしょうね。
究極の「アサカツ」って感じです。
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